LESSON××/おおなぎえい

BE‐BOYノベルズ  1993.8.25初版

文体故にか余りどぎつさは感じないんですが…やってる事は
結構きっちりやってます。一歩間違うと只行為だけ(笑)
行為描写だけなら読んで無いんですけど、それ以外の一寸した部分に
惹かれちゃって。心の揺れ動きの描き方にシャッポを脱いでしまいました。
……アニメ化は、戴けませんでしたけどね。なんか女々しくなりすぎ。
                 (2003.4.9)

CAMPUS KISS[キャンパス キス]

ムービックEASYBOOKS  1994.10.1初版

キスを主題にしたオムニバス掌編小説集・挿絵との競演篇と言った感じですね。
この母体となったEASYBOOKSシリーズはテーマ毎の小説アンソロジーでした。
かなりのシリーズ・冊数が出ていて、出来もかなり安定していたと思います。

掌編の得手不得手が見えてしまうと言うのは副産物として如何でしょうね。
掌編を見事完結させてる人もいればドラマの一部にしか感じさせない人もいる。
企画としては又どこかでやって欲しい企画ですが。   (2003.4.9)

キャンピィ感覚/伏見憲明

マガジンハウス  1995.8.24初版

今の伏見さんと昔の伏見さん、違う所はどこでしょうか?
XQO:言葉が丁寧になっただけです(笑)
この本を笑い飛ばせれば少なくとも1p男同士の世界に近づけるんでは
無いかと愚考。感覚で読んで下さいましな。理屈はそれから。
                   (2003.4.9)

ビーナスKISS!! 育生&国立・1/菜槻さあり

花丸ノベルズ  1994.4.25初版

この本を最初に手に取った時、葡萄瓜は何に気を取られたか?
………すみません。表紙であっさり転びました(苦笑)
で、読んでみると文体が気持ち良かった。男の子がだらだら思いつくまま
喋ってる感じが上手くでてたのが幸い。これで陶酔でもされたら一寸
持て余します。筋自体はかなり王道な訳ですから。
ただ、これを文字で読むから味わいが出るんであって…と
これ以上は愚痴なので止めましょう。   (2003.4.12)

鬼火/横溝正史

ふしぎ文学館(出版芸術社)  1993.10.10初版

萌えと言うよりも、美に塗り込められた執着と言う感覚ですね。
美に秘められた思いを汲み取って如何あなたの中で物語を組み立て直すか…
目に見える形で見たくもあり、又それが野暮な振舞なのだろうと逡巡する。
様式美、なのでしょう。   (2003.4.12)

タイムレコーダーは眠らない/堀川むつみ

リーフノベルズ  1996.6.8初版

表題作と短篇1篇の組合せですが、表題作だけでも良かった気がします。
サービスの為の短篇なら分けずに表題作に取り込んでもっと唸らせて
欲しかったかな、と(読者風情の分際で好き勝手申しておりますが)
それ以外はしっかりとツボに嵌って粗も何も探せない体たらくな訳ですが。
                    (2003.4.12)

泥棒日記/ジュネ,ジャン:著、朝吹三吉:訳

新潮社  1953.6.25初版

行為はまったく出ていない。只仄めかしが全編に。
今回資料として読んだつもりが見事に小説として読んでいました。
多少まだるっこく感じる部分はありますが、全体的には粋な感じで
さらりと読めます。入手は新潮文庫が宜しいか、と。
                     (2003.4.23)

ある少年の物語/ホワイト,エドマンド:著、柿沼瑛子:訳

早川書房  1990.10.31初版

第1章で少年同志の関係が綴られて物語は始まります。その描写はさらりとはして
いますが、この章だけでも手を加えれば十分短篇に成り得る存在感があります。
面白く読めるのですが、時間の流れがあちらへ飛びこちらへ飛びで常に筋道を
整理しつつ読まないと混乱しかねません。自伝的小説が陥りがちな陶酔感が
無いだけ整理し易いとは思いますが。
過去の空想と現実の落差を感じたい方、お薦めします。
                    (2003.4.23)

Jの少女たち/太田忠司

講談社ノベルズ  1993.10.5初版(講談社文庫  1996.10刊行)

やおいを外側から見た時にどう感じるか…其の先例を改めて思い出したくて
再読しました。で、結果。変わっちゃいませんねぇ、内も外も。
10年間経った所でこの本と同じ様な状況がネット上で極たまにある訳でして…
葡萄瓜も内側の人間として心しておかにゃならんなぁ、と。
感じている所を申し上げますが、内側からも外側からも歩み寄りと言える
程のものは無かったと思いますよ。擦り寄りに近いものはあったかも知れ
ませんが。そして其の擦り寄りこそが今だに溝を作っている原因なんでしょうね。
外側の人にはちゃんとした参考文献を添えて、内側の人にはゆったりとした
気分を添えて一読を奨めたいです。   (2003.5.4)

ニューハーフが決めた「私」らしい生き方/小松杏里

KKロングセラーズ  2000.10.1初版

ニューハーフは女性か男性か。葡萄瓜は女性と認識しています。
でも、その考え方さえも間違いだったのかも知れませんね。
心理の参考になるかと思い、敢えてこちらで取り上げました。
なんか上手く言えませんね。言いたい事は色々あるのに。
                    (2003.5.27)