北斎の道具描写と笑山の男色図の為にこの本を入手した様なものです(苦笑)
笑山の男色図…『旅枕五十三次』の袋井の段に出てくるものですが、
一寸した後日譚があります。
当時は矢鱈と秘本復刻が流行ってましてよくよく書店店頭で見かけたものですが
(立ち読みも自由に出来てましたし)、その中の一冊に木曽道中の枕絵版が
ありました。その中の男色図の構図が笑山の袋井の段と全く同じだったのです。
下帯の解け具合までそっくりで…今思えば買って置くべきだったと(苦笑)
因みにこの本では一人旅の男が抜け参りの若衆に彼是世話を焼いて…と言う風に
なりますが、木曽道中では確か同じ店に勤めていた番頭さんと小僧さんが偶然
道中で出くわし焼けぼっくいに火がついた、と言う感じになっていました。
大らかと言うか、何と言うか。 (2003.3.6)
|