この本を読んで、暫し考え込んでしまいました。
ネットが盛んになって同性愛理解の輪が広がった様に個人的には思ったのですが、
それはやおい的に変換された「同性愛」を理解したって事じゃ無いのか、と。
同性愛で検索をしても、引っ掛かるのは扇情的で閉じた世界で綴られる物語や
映像の数々。そして好みを巡る湿り気ある対立。現実の同性愛がフィクションで
あるやおいに侵食されてる様な、妙な感覚を覚えています。
本当に同性愛の事について知識を得たいと思い立ったら図書館に直行して書庫から
本を掘り出さないと参考文献すら探し出せないと言う状況(葡萄瓜の視野が狭いの
かも知れませんが)は誰が作り出したものやら。
……知ったかぶりで立ち止まるのは、本当に止めましょう。
(2003.3.1)
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