讀書録復帰第一弾がこれかよ、と失笑する勿れ。改めて作品の持つ破壊力に
近所迷惑考えず笑い転げてしまった葡萄瓜である。親本(ハードカバー)の
(仮)の時には苦笑しか覚えなかったのに…それ程笑いに飢えていたんだろうか?
否、そうではない。葡萄瓜の体型が愈々どすこいに近くなったので自虐も入った
笑いである…と言うのは半分冗談で、その実はスルメの如く噛み締めれば噛み締める
程湧き出る面白うてやがて哀しくそして又笑いが訪れるループ構造の笑いである。
予定調和のオチがいつも用意されていながらもそこに至る過程でパロディを織り込み
つつ進める手腕は流石に薀蓄の鬼の生みの親、と舌を巻くしかないが、最近葡萄瓜は
京極氏に対し疑惑を抱いている。
京極先生。本当は「どすこい」が地なんでしょ?(笑)
そうでなきゃここまで楽しくは書けませんもんねぇ…。 (2003.1.4)
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