本屋でOh My God! 一里塚的に
(2003.7.18)

 やおい事典設置から4ヶ月、メールマガジン発行から
2ヶ月が過ぎようとしている。
 振り返るには少々早いが、何故行動を起こしたのか、
メモ書き程度に残して開示して置きたい。

 やおい事典を設置したのは『ショタコン』の語源2説
に首を傾げたのがきっかけだ。正太郎説は古くに知って
いたが、ネット上で新たに目にしたショートアイズ説
にはとんと心当りが無い。取るに足らぬ事ではあろうが
単発発表で終らせるのも惜しいと思ったのでああいう
CGI使用の事典と言う形にしてみた。CGI設置は全くの
未経験だったが、上手く行ったので安堵している。

 メールマガジン発行に踏み切ったのは、記録の重要
性を痛感したからだ。
 やおいBLの世界と言うのは創作や評価にデータ文献
が兎角必要な世界であるに関らず、纏まったものが本
当に少ない。国会図書館に現存している関係資料文献
はひょっとすると全体の10分の1も無いかも知れない。
雑誌やアンソロジーに発表された作品は普く単行本化
されている訳では無いので散逸し易い。増してやコラ
ムに於いてはどんなに貴重な内容が記載されていたと
しても雑誌本体が無くなれば後は読んだ人の記憶、若
しくは筆者の手元に残る原稿に頼るしかないのだ。
 記憶を記録として残しておくべきだ、と思った。自
分の記憶を考証しつつ記録として残して置こうと。
 元より葡萄瓜の記憶記録なんてやおいBL界全体から
見れば埃の一粒でしかあるまい。それも経年劣化して
いる謗りは免れ得ない埃である。
 でも、そう言うものでも残して置かないと追跡でき
ない記録と言うものはある。踏み台としての記録でも
良いから残しておこうかと思った。

 敢えて大仰に言いますが、十数年読み専としてお世
話になったこの世界へのご恩返しのつもりですわ。

 ただ、あくまで一人の人間が体感した記憶なのでフ
ォロー出来ていない部分は多いと思う。その辺を如何
資料でカバーしていくかが多分ポイントになるだろう。
 頑張らさせて戴きます。