黒一点・初体験…!

 思わせぶりなタイトルで申し訳ない(苦笑)
今日、初めて「イベント」に行ったので其のリポートの様な物をさせて
戴きたいと思う。
 まあ、葡萄瓜の視点で描く訳だから、少しずれた視点であるのは御
愛嬌と思って下されば幸い。回を重ねれば(懲りてないねこのオヤジ
は)まだましなものが書ける、かも知れない。
 前置きが長くなりすぎた。さて本編。
 今回葡萄瓜が大阪南港で行われた「ComicCity in Osaka32」に一
般参加した理由とは、何の事は無い。ミニオフ会参加の為である。
昨年の夏にも参加する機会はあったのだが、葡萄瓜側の都合がつか
ず、泣く泣く参加を断念。今回は言わばリベンジだ。
  現地で何とか本隊と合流。いざ出陣!である。
  通行手形兼用のカタログ。厚さ1.5p、A4版。我々が居る地点は小
説FCのほぼ中心地点。周囲をよくよく観察すれば、ミステリー系統が 
多い。もっと詳しく言えば『京極堂』・『アリス』がかなりの勢いだ。
  其の周辺を廻るだけでも感動を覚えてしまう。葡萄瓜はそれこそ昔専
門店、現在ネットという同人参加しかして来なかった。其の為、同人誌
を買うにも一々店のレジを通っていた訳だ(其れは古本屋にしても同じ
事)。其れが、造った本人や其の友人の手から受け取ると言うのは…
学校の文化祭以来の感動である。
  尚且つ、自分の好きなジャンルであるからこそなおさら感動する。
  葡萄瓜が参加したミニオフ会は『建築探偵』が縁のものであるが、其
の面々、他のミステリも好きなお嬢様方である。…そう、ここでタイトル
が初めて意味を持つ。同人誌がむさ苦しい男の独占物だった(この辺
昔に対してかなり偏見あり)のはもう昔の話(そりゃ未だに居る事は居
るが)。今は女性の煩悩が同人の屋台骨を支えているのだなぁ…と感
銘を受けた。
 其れを象徴するエピソードを一つ。
 小説FCを一巡し、特撮・実写部門を拝見していた時、葡萄瓜は1冊
『クウガ』のBLモノ(51)を買った。買おうとする段で売り子さんがナイ
スなツッコミ!
 「あの−、そちら男性向けには…一寸…」
 存じておりますとも!と言うよりも葡萄瓜はだからこそ買うのです。丁
重にお返事しました。
 「尾崎南からこの世界に足突っ込みましたのでご安心を」
 売り子さんは心底安心していた。
 BL視点の同人はかなり多くなった。ジャンルも本当に多彩だ。賛否
両論がある事は重々承知しているが、この熱気を見ていると、…煩悩
に身を任せたくなる。でも現実を振り返れば浅い財布の其処が仄見え
るT-Tだから、必要以上に購入絞込みをしてしまった。
 これ以上書いても実のある話が出来ない様なのでとりあえず締め。 
 確かに、2度3度と行きたくなる気持ちも、カートを引っ張って大荷物
を抱えたくなる気持ちも…痛いほど判った。次回参加の時、多分開場と
同時に入場出来る様に並んでしまうだろうし、其の為の貯金もしてしま
うだろう。「同志諸君」と演説でもしたい気分である。 
 と、同時に。
 オープンになりすぎて欲しくない、ともつい思ってしまう。秘すれば花、
の言葉もある。情熱は、溜まりに溜まって爆発した瞬間が美しいと思う
し。
 …心配無用か。外の雪をも溶かして雨にしてしまう様な熱気があるな
ら。本当に次も行きたいと思う。今度は心置きなくBL中心に買ってゆき
たいものだ。
 (かくて竜頭蛇尾どころか…で済し崩しに終る)