最近、異色な萌えが何となく少ない様な気がします。
葡萄瓜も年取ったんで感性が鈍ってるのかなぁ、と言う
気もしますが、どうもジャンル的に王道パターンが多い
様な気がして。
素直に萌えを楽しめるジャンルが増えたと言うのは嬉
しい事なんですが、その反面ジャンルの寿命が短くなっ
てる様な気もするのです。要らぬ老婆心でしょうけど。
近年小耳に挟む様になったのは「あの作品、狙ってる」
と言う囁き。商業作品が既に萌え心をくすぐる様に構成
されていると言う見方がじわじわ増えている様です。小
説にせよ、アニメ・コミックにせよ。
が、そう言う囁き合いが交わされながらもその作品は
ジャンルの旗標となります。囁きは、誰の為だったので
しょうね。
萌える事は否定しませんけど、囁きの分だけ釈然とし
ない感じは残ります。何の為に否定とも取れるような囁
きが生まれたのか、と。
とりあえず15年は読み手でいる葡萄瓜ですが、少し名
の売れたジャンルでもこれは強引だろうと言うのがあっ
たのは否定しません。実際、味っ子がジャンルとして定
着した時は暫し絶句しましたもの。原作読んでても全然
萌えを覚えて無かっただけに(苦笑)
多分、ああいう驚きが萌えの世界の広がりの原点なの
かも知れません。自分なりの萌えを見つけて開拓してゆ
く喜び、とでも言いましょうか。そして更に他の人の新
たな萌えを見つけるのもまた楽しい。そこには意固地な
萌え否定など無かった様な記憶があります。貴方の萌え
は貴方の萌え、私の萌えは私の萌え。でも共感してくれ
ると嬉しいな、と言う交流があった様な。ジャンルは違
っても、どこかで萌えが陸続きになってた様な気がする
んですね。
先日も同ジャンルの人がかつてムーミンに萌えていた
と言う話を聞いて仰天しつつも「良いなぁ」と思ったり
して。
つい昔語りが過ぎました。御容赦を(2003.3.30)
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